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2008年6月 5日 (木)

教師の失言

 藤沢の公立中学校の社会科の教諭が、授業中に同時多発テロはアメリカの自作自演であったと話したことが問題となり、PTAに謝罪するという事件になったそうです。この教諭は4つのクラスで同様の授業を繰り返したらしく、それが保護者の耳に入り、それを学校や市教委に抗議したことにより公になったのです。この事件から私はいくつかの問題を考えました。
 まず、教師の影響力はやはり大きいということです。今回は事実の認識に対するかなりユニークな見解であり、衝撃的な内容であったのですが、そうでなくても教師が学校で話すことは生徒に多大なる影響を及ぼすということを表わすものだと思うのです。まずはこのことを教員は再確認しなくてはなりません。
 問題の教諭はものの見方は多様であり、さまざまな説がありうるという例としてあげたと釈明しているようです。もしそうであれば、逆にこの教員の指導法は賞賛すべきでしょう。歴史の解釈をめぐって検定教科書のあり方が問題になる中で、教科書を鵜呑みしない精神を伝えたとするならば、それはいまの日本人にもっとも求められる力だと思うのです。
 ただ、それならば対立するさまざまな意見が存在することをしっかりと伝えておかなくてはなりません。今回「自作自演」説が問題となったのは、おそらく教員がこのことに力を入れて話したのでしょう。あるいはこれは推測ですが、一般的なイスラム側の報復説が間違いであると言ったのかもしれません。難しいことですが、生徒には批判的精神も教育しなければなりません。歴史の見方は一つではないというからには、教師の教えることも絶対ではないということです。それを徹底してからでないと奇説の披露は意味がありません。
 中等教育は知識の伝達のみならず、ものの考え方や、解決に至る能力を教えることを第一にしなくてはならない。そんなことを今回の事件から考えました。

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