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2009年1月 3日 (土)

格差社会の分かりにくさ

 世界的なリセッションが報じられる中、いわゆる生活防衛のために今年の正月は遠出をひかえた家庭が多いと聞きます。おそらく今後、さまざまな面で不景気の影響が出てくるのでしょう。しかし、私の住む東京の郊外、私鉄沿線の町では目に見えた変化は感じられません。商店街は福袋をもとめる人々で賑わい、歩く人々の表情も特に曇っているわけではありません。

 報道によると日比谷公園にできた年越し派遣村には、契約を打ち切られて住む場所を失った非正規雇用者などが300人近くも集まり、ついにテントがなくなったということでした。ここに集まった非正規雇用者はいわゆるニートではなく、働く意志が高いにもかかわらず職を失った方々です。格差のラインが急に上がってしまったような気がしてなりません。ここに集まった300人は決してそのすべてではありません。いろいろな事情でここに集まらなかった人や、親戚などの家に仮寓して事実上将来の行き場がない人も多数いることでしょう。また景気の動向ではこの数は増える可能性もあります。

 彼らが怠慢でそのような境遇になったのであればまだ思い切れるのですが、今回は明らかに労働者派遣法改正という政府の愚策と、アメリカに端を発する金融不安の犠牲者であることを思えば、見過ごすことはできません。現在の正規雇用者の生活が彼らの犠牲のもとに成り立っていることを直視しなければならないのです。

 しかし、彼らのために自分の収入を減らせといわれてもそれはしたくないというのが本音です。その点に問題の深さがあります。不公平な労働条件をつくることは結果的に社会不安を導き全体を苦しめることになります。もっと違う枠組みを作らなくてはこれ以上のリセッションに対応できなくなります。

 町を歩いていて思うのは、格差社会の現状を知ることは意外にも難しく、それゆえに深刻な事態になるまで対策ができないかもしれないという危険性です。

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◆おことわり・・・大変な長文ですので、時間のある時にお読み下さい◆ 失業者見捨てた政府・与党 2008年12月30日は、都市部を中心としたハローワーク窓口の年内最後の受付日。 企業は、もう採用活動をしておらず、年末年始の休みに入っている。そうした中、 今年は普通... [続きを読む]

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