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2011年2月28日 (月)

先駆的な確信

 中学生に内田樹氏の『日本辺境論』の一部をとりあげて話しました。そのなかに日本人が他の国民に比べてもつすぐれた能力として、「先駆的に学習する意味を知る力」があるという話がありました。何かを学ぶとき、私たちは学習の意義や効果的な学習法を考えてから学ぶというイメージがありますが、実はそうではないのだそうです。学ぶ価値や実用性などを検討することなく、直感的に学ぶ必要性を考えて、すぐに学びの行為に移行することが出来ること。それこそが日本人が他国民とくらべて発達した能力だというのです。
 確かに学習は自分にとって必要だという理屈抜きの感覚が得られた時に熱中できます。逆に、これをやればいいことがある。例えば受験に有利だとか、金儲けできるとかいう話は意外にも学習動機にはなりにくい。たとえ始めても長続きしない気がします。
 筆者は日本人が学習内容の検討を飛ばして学習行動に移せるのは、日本にはその余裕がなかったから、つまり、日本が辺境だったからだといいます。辺境性については大いに論じることが必要ですが、この「先駆的に学習の重要性を知る力」の論については私は概ね賛成します。
 ようするに学習することに対する切実な思いが現代の日本人は欠けつつあるというのでしょう。

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